事業概要
ギャラリー(事業紹介動画より)
プロジェクト概要
昨今の新型コロナ禍において、学生に対し従来通りの教育を行うことが困難であった経験を教訓とし、本事業では多彩なオンデマンド教材とVirtual Reality(VR)コンテンツを開発することで、同様の状況下でも水準の高い教育を可能とする基盤を創り、地域で求められる医療人材育成に役立てることを目的としています。コンテンツの開発には、長崎大学・熊本大学・鹿児島大学が強味を持ち寄ることで、それぞれの大学の特色を活かした専門性の高い医療を学ぶことを可能とし、さらには多様な地域で学ぶことが可能となる大学間交流を通じ学生と教員の知見を広めることで、多様化する地域医療の現場に適応できる主体性と柔軟性を養うことができる教育プログラムを開発します。
これらの学びに、拡充したICT基盤(Learning Management System、LMS)を正規カリキュラムに活用することで、学びの能率向上を図ります。これにより大学を超えて積極的に学ぶことのできる環境を作り上げます。次世代の学びと位置付けるVR教育の導入は、教育の場に、臨床現場のリアリティを高めることを可能とします。これにより、臨床現場に出る前の学生のアクティブラーニングにつなげることが可能となります。教員に対しては、VR教育のインストラクター研修を実施し、次世代型教育手法の実践モデルを提示していきます。
3大学間の連携においては、実務基盤として連携教育センターを設置した上で、連携基盤として中心となる教員によって組織された連携教育合同委員会を設置し、地域で求められる医療人の育成と持続可能な大学間連携教育システムの創設を目指します。
※震災や津波、洪水などの実際の災害の映像などが含まれます。
外部リンク(vimeo)
プロジェクト概要図
各大学の強みとなる教育を3大学で共通して学べる体制を構築するとともに、オンデマンドデジタルコンテンツを利用できるICT基盤の確立と単位制度などの制度設計の調整を行います。
3大学合同会議体である連携教育合同委員会(コア会議)及び各大学に設置する連携教育センターを基盤として連携を図ります。
長崎大学
感染症教育拠点/総合診療・地域包括ケア教育拠点
戦前に設置された風土病研究所など感染症研究・教育において長い歴史を持つ長崎大学医学部は、その強みを活か した感染症教育を学生に還元していきます。本事業では感染症教育、多くの島しょ部を持つ地理的背景から、総合診療・地域包括ケアの観点からも事業に貢献します。
熊本大学
救急・災害医療教育拠点
昨今の熊本地震や熊本豪雨を体験し、医師自らが被災者として災害医療にあたった経験から蓄積されたノウハウを活かし、この特殊、かつ事前の準備が非常に難しい”まさか”とい う医療分野におけるオンデマンド教材の開発などを通じ、リアリティある学びの提供を行います。
鹿児島大学
離島・僻地医療教育拠点/家庭医療・地域包括ケア教育拠点
鹿児島県が多くの離島・へき地を有していることから、離島へき地医療の人材育成については、特に高い水準を持っております。専門性を持って全人的な医療を提供できる人材が今の時代は必要であり、地域のみならず、国際的に活躍ができる医療人の育成を目指しています。
3大学の連携
教育現場、医療実習現場、および事務レベルの各レイヤーでの連携が重要となるため、これを可能とする組織体を発足し、事業を推進しています。